名称 | 一般社団法人 一勉一歩の会 |
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住所 | 〒424-0044 静岡県静岡市清水区江尻台町4番3号 |
電話番号 | 054-340-1414 |
理事長 | 木村緯歩子 |
施設名 | 住所 | 開設年月日 |
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ヒッポ保育園 | 静岡県静岡市清水区江尻台町4番3号 | 2019年4月1日 |
こどもサポートポプリ | 静岡県静岡市清水区江尻台町4番3号 | 2020年4月1日 |
代表理事 木村緯歩子
私は、平成30年に43年余りの、保育士経験を経て、定年退職をしました。
「さあ、これからの余生を悠々自適に暮らそう!」と思いながらも、今の子どもたちの将来について、色々思うことがありました。
今の子どもたちが成長し、数年後、やがては、日本を背負って立つ人材になります。
そのように考えますと、子どもたちが、どのように育つのかは、とても重要な事だと思います。
「三つ子の魂百まで」という言葉がありますように、特に乳幼児期はとても大事な時期です。
その大事な乳幼児期に、養護と教育の一体を考えた質の高い保育を提供し、「質の良い人間」としての基礎作りを実践したいと考えました。また今は少子化の時代ですが、政治・経済が多様化している現代社会において、両親が就労する家庭は更に増加する傾向にあります。その両親に変わって、子育ての支援をすることは必要不可欠なことです。そして、そのご家庭と連携し合って、子どもたちの将来を見据えた保育を提供していきたいと思いました。
さらに、もう一つ、考えることがあります。
ここ数年間、保育現場の中で、子どもたちを見て感じることは、「気になる子」と言われる子が、増えているということです。
今までは、診断されていなかった障害、医学の進歩で、はっきりとした診断名をつけられるようになってきました。そのため、障害という診断名がつけられなくても、障害を持っている子と、似たような問題行動をとる子は、いわゆる「気になる子」ということになり、健常児とは違う見方や保育をし、「気になる子」は、そのまま「気になる子」として、学校へ進学していきます。本来であるならば、小学校の普通級に入れる子も、保育園時代に、「気になる子」としての関わり方をされて、普通級ではなく、支援級に入学していきます。
そのすべてが保育園に責任があるとは思いませんが、「気になる子」を健常児として、学校に入学させてあげることができなかった保育のあり方を、見直す必要があるのではないかと思っています。
また、たとえ子どもに障害があっても、同じ保育現場でその子に合った伝え方ややり方、支援の仕方次第で今その子が持つべき力を最大限に引き伸ばしてあげられる、もちろん個別のサポートは必要だけれど、子どもたちが共に過ごす時間や関わり合いの中で互いに「心の成長」ができるそんな姿を見てきました。「障害」があっても保育の「基本」は変わりません。その「基本」は誰が作るのでしょうか?保育者です。
もしかしたら、保育園に通っていながら学校へ通っていながら、もっともっと自身の力を磨くことができる場があるのならば、通いながら「自己の成長」を後押しできる環境を提供してあげられたら良いのだと思いました。
前途しましたように、
その為にはどうしたらいいのか?
悠々自適などと行っている場合ではない、「やってみよう!」という、結論に達したのです。
43年間の保育士生活で培った実績と、退職してもなお、消えない保育への思いを、形にして少しでも社会に貢献出来たらと考え、2018年12月に、一般社団法人 一勉一歩の会を設立しました。
そして2019年4月に、小規模保育園の認可園としてヒッポ保育園を開設、更には2020年4月に、指定障害児通所支援事業として、こどもサポート・ポプリを開所しました。
現在、当法人の考え方、理念に賛同し、集まってくれた職員たちが、それぞれの職場で熱い気持ちをもって奮闘しています。
その職員たちと、思いを一つにし、信念をもって、更に邁進していきたいと思います。
保育園の運営、指定障害児通所支援事業の運営共に、真摯に取り組み、法人の理念を念頭に置いて、ブレることなく、職員一同、研鑽と努力を重ねてまいります。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。